未使用車・新古車のデメリット!【要注意】値引きで安いはずが新車より高い!

最近、特に軽自動車などでよく耳にする未使用車・新古車。新車同等の質のお車が新車よりも安く手に入るというイメージを持たれている方も多いかと思います。

もちろん優良な販売店で買う未使用車・新古車は新車からかなり値引きをされていますのでお安く質の良いお車を購入することができるのですが、最近よく見かけるのがちゃんと計算すると新車より高くなってしまうような未使用車・新古車です。

今回は中古車販売店に5年以上務める私が、そんな要注意の未使用車・新古車をご紹介しますので、お車のご購入をお考えの方は是非参考にしてみて下さい。

未使用車・新古車とは?

まず未使用車・新古車とは何なのかというところからご説明します。

人によって未使用車、新古車と言い方が違うのですが、未使用車・新古車はどちらも同じ意味です。ただし新古車という言い方はユーザーに新車と誤解を招く可能性があるので、現在は未使用車という表記に統一されています。この記事でも今後は未使用車という表記で統一させて頂きます。

未使用車とは、その名の通りユーザーによる使用歴の無い中古車のことを言います。

年式でいうと半年~2年落ち程度、走行距離は使用歴がありませんので、新車時の走行テストや輸送時に走った距離のみ。だいたい50㎞前後のものを指します。

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未使用車は何故生まれるの?

未使用車が生まれる理由は何パターンかありますが、新車を多く販売したらメーカーから貰えるインセンティブの条件を良くするという目的で、新車販売店が自社名義で新車を登録することで販売台数を増やした後に、新車購入額の回収のために安値でオークションなどに流すことで生まれる未使用車が多いです。

その他には、新車ディーラーが発注し在庫している新車が長期在庫になってきた時に、安値で業販に出すことがあります。

それを中古車販売店が仕入れて未使用車として販売しているケースや、ディーラーが格安で短期リースに出している新車を中古車販売店がリースして保管しておき、リース期間満了時にその新車を買取り、未使用車として出すケースもあります。

いずれにしても、1人もユーザーが付いていない未使用の車が新車よりも格安で手に入るのが未使用車の特徴です。

未使用車のメリット

未使用車のメリットはなんといっても、新車同等の車が新車よりも格安で手に入るところにあります。

場合によっては新車価格よりも30万円以上安く販売されている未使用車もありますので、そういった未使用車を見つけることができれば十分にメリットがあると言えるでしょう。

未使用車のデメリット

未使用車のデメリットは、まず未使用車の性質上、車検残が新車よりも短くなるということです。

未使用とは言え登録はされていますので、新車の場合まるまる3年ある車検が未使用車の場合2年半から場合によっては1年しか残っていないということもあります。車検残が短いとしても十分メリットのある価格なのかはしっかり考えなければいけません。

また未使用車は新車と違い現物限りのお車となります。色やグレード、新車オプションなど自由に選ぶことはできません。付けたいオプションがある場合や、特殊な色をご所望の場合は条件に合った未使用車が無い可能性もあります。

【要注意】値引きで安いはずが、新車よりも高い未使用車

それではここで本題の値引きで安いはずなのに新車よりも高い未使用車のご説明をしていきます。安いと思って購入したが、よくよく考えたら安くなかった。なんてことにならないためにもしっかりと注意することが必要です。

もちろん新車よりも高い価格を表示して販売している販売店はありません。

そんなことをしたら売れるわけがありません。だいたいどこの販売店も新車価格と比べて格安の価格を表示しています。

では、何故新車よりも高くなるのでしょうか。そのカラクリは諸費用にあります。車両本体価格は新車よりも格安の表示をしておき、諸費用を多く取ることで結果新車を買うよりも高くなる事例が最近増えてきています。

未使用車購入にかかる諸費用

車の購入時には必ずかかってくる諸費用。この諸費用が何なのかがわからなければ、請求された諸費用が妥当かどうかはわからないと思います。ここではまず未使用車を購入した際にかかる諸費用をご説明していきます。

通常、未使用車の場合、車検切れの中古車とは違い、名義変更を行うだけで済みますので移転登録関係の諸費用請求があるだけです。

その際、未経過分の自賠責保険料の請求もあるかもしれません。ただし重量税に関しては移転登録時には必要ないので未経過分として請求してくる販売店には注意が必要です。

また自動車取得税も新車と比べると4割減、エコカー減税対象車は免税となりますので、新車登録時と同じ自動車取得税を請求されたり、エコカー減税対象車なのに自動車取得税を請求された場合も注意が必要です。

自動車税は普通車の場合月割りで請求がありますが、軽自動車の場合は月割りの制度自体がありませんので、こちらも請求された場合は注意が必要です。

未使用車登録時に必要な諸費用はこれぐらいです。この費用に加えて代書料や登録代行手数料などが必要になります。車種にもよりますが軽自動車の場合5~8万円、普通車の場合で10万円前後が妥当な諸費用なのではないでしょうか。

必要以上に高い諸費用には要注意

前述したことを踏まえながら、必要以上に高い諸費用を請求された場合は注意が必要です。

最近多いのが、諸費用とコーティングなどのサービスを全てまとめてパック販売しているケースです。諸費用に加えてコーティングやオイル交換などを含めているので高いか安いかの判断がしにくくなっているのですが、場合によってはそのパックだけで20万円以上の請求をする販売店もあります。

もし車両本体価格が新車よりも10万円程度安いだけの未使用車であれば、そのパックを付けることによって新車を購入するよりも高くなってしまいます。

しかし販売店の営業マンはそのことを感じさせないようにトークしてきますので、新車よりも高い未使用車を買わされてしまうケースが後を絶たないのです。

新車は値引きがあるが、未使用車には値引きがない

未使用車を購入する上でもう1つ注意して頂きたいのが、新車には値引きがあるが、多くの場合未使用車には値引きがないという点です。未使用車の購入を考える際に比較するのは同じ車種での新車価格でしょう。未使用車の販売店へ行っても、新車で買うよりもいくら安いという営業トークをしてきます。

ただしここで定価と比較してしまうのは間違いです。

新車であれば値引きがありますので、値引きを含めた額と比較しないと思わぬ落とし穴にはまってしまいます。

例えば車両本体価格が新車の定価より10万円安い未使用車があったとして、新車の方は10万円値引きをしてくれるのであれば、断然新車を買った方がお得でしょう。

もっと言えば、20万円安い未使用車があったとしても、諸費用で20万円請求されるようであれば、10万円値引きしてくれる新車の方がお得です。

未使用車の購入を決める前に、同車種で新車の見積もりを取りに行き、値引きがどのくらいあるのかを把握した上で購入を検討するべきでしょう。

ローンを組んで購入する場合、利率にも注意が必要

未使用車も新車より安いとは言え、新車と同等のお値段がするお車です。キャッシュで買うのは難しいのでローンを組むという方が大半でしょう。ただしローンを組む場合は金利手数料にも注意が必要です。

ディーラーで新車を買い、ディーラーでローンを組む場合の金利はだいたい6%前後です。しかし、未使用車を扱う中古車販売店では場合によっては金利が10%前後のところもあるようです。

仮に150万円のローンを組むとして60回払いで金利6%の場合、手数料は240,000円になります。これが金利10%の場合だと、412,200円となり20万円近くも損をすることになります。

金利手数料は元金が多く、支払い回数が多くなるほど増えていきますので、長いローンを組んで購入を考える方は金利がどれくらいなのかも考えないといけません。

下取り車がある場合は下取りの価格も考慮する

下取り車がある場合には下取り価格も考慮しなければなりません。

新車ディーラーなどでは他メーカーの車の場合下取り10万円保証などキャンペーンをしている場合があります。未使用車の販売店では下取りどころか廃車手数料を請求されるような車でも新車ディーラーであれば下取り価格を付けてくれる場合があります。

下取り車がある場合は、まず新車ディーラーで下取りや値引きを含めた総額の見積もりを出してもらい、その見積もりを元に未使用車の検討をしてみることをオススメします。

まとめ

お車を購入する際には車両本体の価格だけではなく、様々な価格や値引きが絡んできます。今回ご紹介した諸費用やローンの金利手数料、値引き幅や下取り価格の他に、ナビやETCなどオプションの金額など様々です。

未使用車は優良な販売店から購入すれば、新車よりも安く同等のお車を手に入れることができる大変魅力的な車です。

ですが、前述したように様々な価格や値引きが絡むのを悪用して本当は新車よりも高い価格にも関わらず、それを上手にユーザーからは見えないようにしながら販売する販売店も中にはあります。

そういった販売店に騙されないためには、新車との正しい比較をすることが必要不可欠です。

自分が欲しい未使用車があった場合、それと同等の新車を買うには値引きや下取り、付けたいオプションやローンの金利手数料も含めて総額いくらぐらいになるのかを、見積もりしてもらった上で、未使用車の見積もりと比較するようにしましょう。

比較した上で未使用車の方が格安であれば未使用車を、値段がそこまで変わらない、もしくは未使用車の方が高いようであれば新車を買った方が断然お得です。

未使用車の販売店の営業マンは「売り切れたら、もう買えません。」と即決を促してくることが多いです。確かに未使用車は現物限り、売り切れたら買えないことは事実ですが焦って即決をすると思わぬ落とし穴にはまってしまうこともあります。

例えば、すぐに新車の見積もりを取りにいって比較したいので、1日だけでも取り置きはできないかと相談してみてはどうでしょうか。そこで嫌な顔をして対応してくれないようであればかなり怪しい販売店です。お付き合いしないことをオススメします。

逆に対応してくれるようであれば、すぐに新車の見積もりを取り比較検討した上で購入を決定すると良いでしょう。

この記事を参考に、良い未使用車を購入して下さい。

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