ケルヒャーでの洗車方法!洗剤は不要?コーティングは大丈夫?

今回はDIYメンテナンスをしている方なら、ホームセンター等で一度は目にしていることでしょう「ケルヒャーの高圧洗浄機」についてお伝えしようと思います。

コイン洗車場等で高圧洗浄機を使った事がある方なら、自宅でもこれと同じものを使いたいと思った方も多いのではないでしょうか。筆者はありがたいことに、クルマを乗ることを止めた近所の方から旧式のケルヒャーをもらい受けましたが、最近ではエントリーモデルであれば実売価格1万円以下の物もあります

ケルヒャーの高圧洗浄機を使う時のポイント

ところで、ケルヒャーというと家庭用の高圧洗浄機があまりメジャーでなかった20年以上前から筆者の近所でケルヒャーのロゴの入った営業車を見かけることがあったのですが、今年は日本進出30周年だそうで、家族経営の企業で愚直に販路を築き信頼を獲得するという経営スタイルにドイツらしい質実剛健さを感じる部分すらあります。

いきなりですが、ケルヒャーの高圧洗浄機は戸建ての家に住んでいて、クルマに限らずDIYでなんでもするような人であれば買っておいて損は無いと思います。

クルマやバイクだけでなく住宅の壁やブロック塀の洗浄など、「大きな物を洗う」には何かと重宝します。

ケルヒャーといえば日本では高圧洗浄機の代名詞同然ですがにも乾湿両用掃除機や窓用バキュームクリーナーなど、クリーナーに特化したラインナップは見ているだけでも飽きませんし、なにより日本法人を展開して30年、日本市場に完全に根差したマーケティングは、国産家電メーカーにも引けを取らない安心感と信頼があるとも言えます。

我が家で活躍しているケルヒャー製高圧洗浄機、通称「O次郎」もしくは「バケラッタ」(由来は形から)K2.01というモデルで10年以上前のモデルですが、まだまだ現役です。

最近ガン部分のトリガースイッチの接触が悪くなってきましたが、形は違うもののアフターパーツとして旧型でも使用可能なガンが入手可能であることを確認。

こうして長く愛用できるというのはやっぱりドイツ製品らしい美点かもしれません。メーカーのWebサイトを見ると修理プランの価格表までありました。使い捨てが嫌いな環境先進国のドイツ企業らしいところです。

水道側のホースは耐圧ホースがおすすめ

この記事を読んでる方であれば、まずDIYやガーデニングで散水ノズルを使っているものかとは思いますが、高圧洗浄機を使う際は水道側のホースも必ず耐圧ホースを使ってください

使い方は簡単です。まずスイッチがOFFになっているのを確認し、ホースのカプラーを本体に差し込みます。

ホースのカプラーは汎用のワンタッチカプラーでOK、いつも使っている散水ノズルを外して差し込んだら水道の蛇口を開きます。コックは1/4~半回転で十分です。

高圧洗浄機というと水を沢山使ってるように感じますが、実は少量の水を高圧で噴射しているだけなので思ったよりも水を使いません。

やっぱり水質汚染を気にしているドイツ人の気質なんだなぁと思っていたのですが、SNSで知り合ったドイツ在住の日本人の方が言うには「単にドイツ人ってケチなだけだよ(笑)」ということらしいですが・・・

あとは本体のスイッチをONにし、洗う対象物にガンを向けてトリガーを引きます。「タイヤの溝に嵌った小石を弾き飛ばす」とまで言われている圧力で水を噴射するだけに、反動には注意してください。片手で何の気なしにトリガーを引くとガンが暴れて水浸しになるハメになります。

特にお年寄りや女性の方等、力の弱い方は必ずもう片方の手でノズルをしっかり押さえて噴射してください。

また、ノズルの先からは素手で触れないほどの高圧でで水が噴射されています。人や動物に向けて使うことは絶対にしないでください。

ケルヒャーの高圧洗浄機ってどれくらいの洗浄力がある?

ケルヒャーの洗浄力はどのくらいのものか、試しに我が家の駐車場のコンクリートの地面にガンを向けたところこの通り。

さすが石造りの建物文化の国の製品とあってコンクリートや石の隙間に入った土埃もたちどころに洗い飛ばしてしまいます。これでも一切洗剤もブラシも使わず、ケルヒャーの洗浄ガンで水洗いしただけです。

この洗浄力でクルマを洗ったらどれだけきれいになるかこの時点でもう想像に難くないことでしょう。

ドイツ人は几帳面というイメージですが一方で結構、力業で攻めてくるというお国柄も垣間見えます。ちなみに、現在では環境への配慮からドイツ本国では、自家用車の洗車は窓ガラスを除いて洗車場やガソリンスタンド等の専用施設以外での洗車は禁止になっているとのことですが、自宅の外壁や窓ガラスの洗浄にはケルヒャーが活躍しているようです。

それでは早速、実際にケルヒャーでクルマを洗ってみましょう。

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ケルヒャー高圧洗浄機で洗車するコツと注意点

ケルヒャーでボディ全体を洗うときのポイント

洗車の基本はルーフ(高いところ)から順番に下へ下がるように洗っていくのが基本というのは皆さんご存知かと思います。

写真では少し離れていますが、ノズルの先は洗う対象物から5~10cmくらいの感覚をキープし、ノズルを振ったりしないで直線的に一定の速度でゆっくり縦と横に移動させます。

ケルヒャーを使用するメリットの一つはなんといっても、ホイールの洗浄が楽になるということでしょう。スポークの間のブレーキダストや土埃も強力な噴射で洗い流してしまいます。複雑な造形のアルミホイールを履かせている方なら、一度使うと止められなくなることかと思います。

タイヤハウスもこれ一つできれいになります。

もちろん長いノズルの先から素手で触れないほどの水の粒子が噴射されるので、シャシー裏の洗浄も楽にできます。泥濘地走行が多い人や、融雪剤を多用する豪雪地帯の人には必需品かもしれません。

ある程度ワックスやコーティングが効いているクルマなら、ケルヒャーで水洗いして拭き上げるだけでも十分かもしれませんが、もちろん洗剤を使えばより綺麗に仕上がります。

ケルヒャー+シャンプーでボディを洗う方法

洗剤は、もちろんケルヒャーのアクセサリーにもラインナップされていますが、市販のカーシャンプーでも使用可能です。

洗剤の使い方も簡単、ガンの高圧ホースとは別についているクリアのホースが、洗剤の汲み上げ用のホースになっていて、そのまま汲み上げ用ホースをカーシャンプーのボトルに入れるだけです。

ガン部分から細長いノズルを取り外してトリガースイッチをONにし、ポンプを作動させれば低圧で洗剤の混ざった状態の水を噴射します。

ちなみに、洗剤を使っていない時でもノズルを外した状態であれば手についた泥はねを洗い流したり、植木に水やりをしたりという使い方もできます。

カーシャンプーというとバケツに注いで水で薄めて、スポンジやタオルでボディ全体を強くこすらず洗ってと手がかかるものでしたが、この通り数分とかからずボディ全体にカーシャンプーをかけることができます。合理性を重んじるドイツ人ですが、理にかなっているのであれば意外と横着も辞さないところもあるようです。

ノズルを取付けてシャンプーを洗い流す

すすぎは、最初と同じ上からが基本です。コンパウンドを使っていない上に、ただの水を高圧でぶつけて汚れを浮かせているので、塗膜やコーティングを擦って汚れを取るわけではないので塗膜へのダメージが少ないというメリットは大きいでしょう。

高圧洗浄機を使った洗車で気をつけておきたいこと

ただし注意点もいくつかあります。

何分人が手で触るのも危険なくらいの圧力で水を噴射しているため、オープンカーやハードトップ等のサッシュレスドアのクルマの場合、ウェザーゴムの隙間から水が入ってしまう可能性があります。

また両面テープで固定しているアクセサリーやステッカー、はてはこの通り経年変化を起こした塗装面まで水圧に耐えられない可能性があります。筆者の家のクルマは既に新車購入から20年以上経っていて、あちこちモールの浮き上がりや塗装の剥がれが生じて今更、気にもしていませんが、カスタマイズしたクルマや古いクルマ等は注意してください。

古い樹脂パーツは長時間ノズルを当てると割れてしまう可能性もあるそうです。

またステッカーやデカール類を貼って間もないのであれば、定着するまで最低でも一週間~一か月ほどまってから高圧洗浄機を使うようにしてください。

あとは、普通に吸水タオルなどで拭き上げ、お好みによってワックスやコーティング剤で仕上げれば洗車完了です。

高圧洗浄機で洗車するメリットとデメリット

高圧洗浄機を使うメリットとは?

ケルヒャーをはじめとるする各社の高圧洗浄機のメリットはなんといっても、ボディを擦らず洗車できる事でしょう。

特に春先は花粉や黄砂で見てわかるくらい黄色に埃っぽくなり、中途半端に雨でも降れば、洗車したばかりでもたった数日で黄色の砂と花粉が水と混ざって泥汚れのようになってしまいます。こうなってしまうと下手に水洗いしようにも、砂の混じった泥水でこするような形になってしまい、塗装にもよくありません。

また、この時期でなくても、スポンジやタオルで洗っているうちにボディに付着していた砂を噛んでしまい、気が付いたらボディをタオルやスポンジで傷つけてしまったという経験のあるかたもいるのではないでしょうか?

高圧洗浄機であれば、こすらず水だけで汚れを洗い流すので砂や泥が噛んで傷つけるという心配もありません。

もちろんコンパウンド等も使用していないのでボディコーティングしているクルマのメンテナンスにも向いているでしょう。ただし、高圧洗車に限った話ではありませんがボディコーティングを施工した車両は施工から24時間以上経ってから洗車してください。

また、前述のとおり一見盛大に水をつかってるように見えて実はあまり水を使っていないというのもポイントが高いと思います。

普通に散水ノズルを使って水洗いしてるほうがかなり水をロスしているものです。また蛇口に直接接続できなくても、移動式のタンクに水を入れて使うためのアクセサリーも存在します。水道の届かない場所や2階や、高層住宅のベランダで使用する事も可能です。

高圧洗浄機を使うデメリット

一つ、デメリットを上げるとすれば、多少準備に苦労するといったところでしょうか。

筆者の場合、電源と水道からクルマまで約10m弱、ドラムコード用意してクルマの近くまで電源を引っ張り、そこへさらにホースリールからホースを引っ張りだして接続。

何度もコンセントと蛇口を往復してようやく作業の準備が整うという感じで、もちろん片付けも同じで、準備や片付けだけでも10分くらいかかります。

ケルヒャーの記事を書いておいて言うのも難ですが、寒い時期や急いでいるときはついつい行きつけのセルフスタンドの洗車機で済ますということが多くなります。

セルフの洗車機であれば下回り・ホイール洗車なしであれば、300円で準備する時間よりも早い数分で洗車が終わり、ブロワで水を吹き飛ばすので拭き上げも楽になり、そのため、実際のところケルヒャーを使うときはとにかく今日は気合を入れて徹底的に洗いたいという時にしか使いません。

ただ、そのためだけに持っていても十分な価値はあると思います。

また、これ一台で家が丸ごと一軒洗えてしまうという点でも、年に一度の大掃除のために持っていても所有する価値は十分にあるでしょう。

実売価格では1万円以下のエントリーモデルのK2でも高圧洗浄機としては十分な性能を持っているので、一家に一台ケルヒャーというのも悪くないかもしれません。

それでは充実した洗車用品で快適なカーライフをお過ごしください。

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鈴木修一郎

愛知県名古屋市在住。自動車部品商、民間車検工場の陸送ドライバーを経て、念願の自動車ライターに。愛車は昭和44年型スバル360スーパーDX、昭和48年型トヨタセリカLB2000GT。スバル360は現在自宅軒先でDIYレストア中。DIYメカや整備工場関連の経験を活かしユーザーと整備の両面からの考察を心がけている。