ドライブレコーダーで確実に撮影するための取り付け位置

ドライブレコーダーは事故対策や対危険運転予防に効果的と言われここ最近急激に売り上げを伸ばしています。

事故時の証拠になりますし、「過失を被った」場合だけではなく「過失を与えた」場合にもドライブレコーダーの映像のお陰で賠償が軽くなることもあります。

また、少し古い調査にはなるのですが、国土交通省が行った調査によると、全国タクシー1620台にドライブレコーダーを搭載したところ、事故を防止する一定の効果があることが分かっています。

それに、後続の運転者が「撮影している」と分かればあおり運転を受けることを防ぐことも出来ます。そして、駐車時にも撮影することによって盗難や当て逃げ対策にも有効です。

このようにドライブレコーダーは自らの身を守るための心強い武器です。

この心強い武器が適当な場所に付けられていたら効果が半減してしまいます。ドライブレコーダーが最大限の能力を発揮するために周囲を確実に撮影できる位置に取り付けたいですよね。

今回はドライブレコーダーの取り付け位置で「どこだとあまり良くなく」、「どこがお薦めか」を解説していきます。

何故装着したいかを明確にして購入機種を決めよう

本体を購入し取り付け位置を決める前に自分が何故ドライブレコーダーを装着したいのかを明確にする必要があります。装着理由として大きく別けると次の4つがあると思います。

  • 前方からの事故などを撮影したい
  • 後方からの事故などを撮影したい
  • 駐車時の監視に使いたい
  • 自分のドライブや道路を撮影したい

どれか1つに該当する人や、全てに該当する人もいると思います。自分の装着理由を明確に出来たらその理由に適したドライブレコーダーを選びましょう。

ドライブレコーダーの機能の特徴としては次のようなものがあります。

  • 前方向を撮影するもの
  • 前後撮影が出来るもの(或いは360゜撮影)
  • 駐車監視機能の付いたもの
  • 暗闇の中でも動画が鮮明な夜間撮影機能
  • 撮影した動画をスマートフォンなどに転送出来るもの
  • GPS機能
  • 記憶容量が一杯になったら古い映像から上書きしていく機能
  • 衝撃を関知してその前後の動画を保存するGスマート機能
  • 視野角の広いもの

この中では上書き機能Gスマート機能はあったほうが良いでしょう。

ドライブレコーダーは事故を逃さず撮影するために基本的にエンジンを掛けると常時撮影されていなければなりませんがそれではすぐメモリが一杯になるので上書き機能が付いていて古いものを消去してくれる機種を選びましょう。

その時、事故時の映像が消去されてしまうと困るのでGスマート機能が役立ちます。

衝撃時=事故時の映像が撮影出来ていなければ意味がありません。ここは重視したいですね。上書き機能とGスマート、これは必須です。

引用元:コムテック ドライブレコーダー HDR-751G

撮影方向についてですが、前方だけでいい人と後方も撮影したい方がいると思います。

後方も撮影したい方は前方用と後方用のカメラがセットで付いた機種があります。高価な前後カメラを購入出来るのが一番ですが、安価なモノでは後方用のカメラは画質が悪い場合が多いです。

特に夜間に映りが悪くはっきり見えないものがあります。安価な後方用カメラは気休め程度に考えたほうがいいと思います。お薦めなのは前方のみ撮影出来るドライブレコーダーを後方に向けて付ける方法です。

そのほうが割安で済み、綺麗な画質で撮影が出来るからです。その場合、後方のカメラはマジックミラー越しに付けることになり夜間等は特に暗く写りますので夜間撮影機能のある機種の購入をお薦めします。

事故を逃さず撮影したいのであれば視野角に注目してください。

フロントウィンドウに取り付けたドライブレコーダーは取り付け箇所より前の方向しか撮影出来ません。横から当てられた場合などはなかなか映像に映らなかったりします。

この時、ドライブレコーダーが真横のほうまでしっかり撮影出来る視野角の広いものでしたら当てられた瞬間を撮影出来るかもしれません。

駐車監視をしたい方も同様ですが、どれだけの範囲が撮影出来るか、暗闇でも鮮明に撮影出来るかはチェックしたいですね。
自分の身は自分で守る。そのための装備ですから多少は高くても手が出せる値段なら機能の多い方を選んだほうがいいと思います。

引用元:コムテックHDR-751G

ドライブレコーダー選びが決まったなら取り付け位置を決めて行きましょう!

法令では「フロントウインドウに付けるなら上端から20%以内」

まず、最初に知っておきたいのはドライブレコーダーを取り付けることが出来るのは「フロントウインドウの上端から20%以内の視界を妨げない位置」という法律です。

イ 専ら乗用の用に供する乗車定員10人以下の自動車(以下本条において「乗用自動車」という。)にあっては、次の(1)又は(2)に掲げる範囲にはり付けられたものであること。ただし、前面ガラスの上縁であって、車両中心線と平行な鉛直面上のガラス開口部の実長の20%以内の範囲にはり付ける場合にあっては、この限りでない。

引用元:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2010.3.29】〈第三節〉第195条(窓ガラス)

勘違いしやすいですが、これは「フロントウインドウに付けるなら」という法律です。フロントウインドウに付けないならこの限りではありません。かといってサイドミラーの横などは視界を妨げますのでやめておきましょう(あまりおられないとは思いますが)。

勘違いしやすいですが、これは「フロントウインドウに付けるなら」という法律です。フロントウインドウに付けないならこの限りではありません。かといってサイドミラーの横などは視界を妨げますのでやめておきましょう(あまりおられないとは思いますが)。

フロントウインドウに取り付ける場合

上記の法令に従ってフロントウインドウに取り付ける場合、バックミラーを目安にしてください。フロントウインドウの上端からバックミラーの下端がちょうど20%以内になると考えて差し支えありません。お薦めはこの位置

この範囲で視界を妨げない位置はバックミラーの裏側かバックミラーより左側になります。

バックミラーの裏側には衝突安全機能のセンサーが付いた車種があり、裏側に取り付けるとセンサーが反応しなくなる恐れがあります。

お薦めは運転席からバックミラーの左端を見た際の延長線上に取り付けることです。その位置がちょうど視界の妨げにならず衝突安全センサーの邪魔になりません。なお、取り付けの場所に必ずワイパーが届くかを確認してください。

ワイパーが届かない位置に付けると埃で綺麗に撮影出来なくなります。

実際に取り付ける前にフロントウィンドウに取り付ける時にお持ちの機種の視野角でどの辺りが撮影出来るかをイメージして見ましょう。

特に横からの当てられ事故が撮影出来るかが重要になります。もし十分な範囲の撮影が出来そうにないなら、バックドアに前向けで取り付けたほうがいいかもしれませんし、ダッシュボードに付けたほうがいいかもしれません。試しにシガーライターソケットからコードを延ばして撮影してみるのもいいと思います。

ダッシュボードへの取り付けはボンネットに注意

ダッシュボードに取り付ける場合は(余程短いボンネットではない限り)ボンネットが画面の下側に映ってしまいます。

事故に遭遇した際に相手側のナンバープレートが映っているかどうかが重要になりますから「ボンネットが邪魔になって映らない」ということがあるかもしれません。ただ、フロントウィンドウに取り付けるよりも視界の邪魔になりませんし、事故時の撮影を重視しない人にはいいかもしれません。

取り付けの際にはヒーターの風がなるべく当たらないところにしましょう。

駐車時の撮影

駐車時に車内を撮影したい方は駐車監視機能の付いたものを取り付けるわけですが、この場合、車の前側か車の後ろ側のどちらを中心に撮影したいかが重要になります。

バック駐車で後ろに塀や車輪止めがある場合は後ろから追突されることはほぼありません。前側が撮影出来れば十分ですね。

逆に前進駐車などで後ろ側の方が当てられるリスクが高いという人はフロントウィンドウに付けているカメラを駐車の度に後ろに向けるといいと思います。やはり、お持ちの機種の視野角を考慮してフロントウィンドウに付けるか、バックドアに付けるかを決めたほうがいいですね。

後方を撮影したい場合

後方の撮影用にカメラを取り付ける場合はバックドアに付けるのが一般的です。

ただ、配線が面倒ですし手が届かない位置にドライブレコーダーがあるのも何かと不便なのでフロントウィンドウの前方用の隣などに付けるのもいいと思います。その場合は小型の機種がいいですが、車内越しに撮影することになるので死角も出来ます。

一番広範囲を撮影出来る向きを探って見ましょう。
なお、バックドアに付ける際にはやはりワイパーの稼働範囲内がいいでしょう。

カンタンな自分で取り付ける方法

取り付け位置が決まればお金に余裕がある人は整備工場に依頼しましょう。

だいたい30分あれば出来上がります。お金に余裕がない人は自分で取り付けてみるのもいいと思います。今回は自分でフロントウィンドウに簡単に取り付ける方法を説明します。

ドラレコ取り付け位置の決定

まず、位置を決めます。

粘着テープで付けるものと、吸盤で付けるものがあります。軽い機種なら好きな位置に付け替えられる吸盤式のものにしましょう。

トップシーリングへのコードの入れ込み・配線

トップシーリング(天井部分)にコードを入れ込みます。

指でめくりながら押し込んでいくとすぐ入ります。次にAピラーに添ってシーミング(ゴム)の中に入れていきます。

シーミングがない車種の場合はAピラーを外して中に入れ込むかテープなどで止めるのもいいと思います。そして最後に助手席の足元からシガーライターソケットに向かって伸ばしていきフロアマットで綺麗に隠す。

これだけで完了です。

今回はシガーライターソケットを使いましたが、シガーライターを別の目的でも使いたい場合などは増設するためのシガーライターソケットが売っています。

それとシガーライターソケットを使いたくない方はヒューズボックスに取り付ける方法もあります。それらの方法はまた次の機会にご紹介させていただくとして今回の記事はこの辺りで終わりにしたいと思います。

まとめ

ドライブレコーダーは今後どんどん進化していくでしょうし、事故対策で効果が認められていることからいずれは装着が義務付けられるかもしれません。

ドライブレコーダー標準装備の新車も出てくると思います。アプリの開発によりスマホなどとも連携が強まってくるでしょう。時代は進んで行きますがドライブレコーダーは付けるだけではなく使いこなせなければ意味がありません。

基礎からしっかり学んで安心安全なカーライフを過ごして行きましょう!

ヒロシレス

長年ディーラーで整備士を勤めていたが販売から経営・大手製造現場まで一連の経験を積んだ後フリーライターに転身。現在は自動車・競馬を中心に多方面で執筆活動中