バックカメラ・モニターを自分で後付けするときの注意点

大きなクルマでも小さなクルマでも、バックカメラがあると大変便利で安全です。
純正で装着されていれば良いですが、装着がない場合にディーラーや自動車部品量販店などに頼むと結構高額になります。
ネットショップでは色々なデザインで、お手頃な商品が色々あるので自分で取り付けられたら一番良いと思います。難しそうだなと二の足を踏まないで、商品の選び方や取り付け方をご紹介しますのでチャレンジしてみて下さい!
今、装着されているカーナビを確認する
こちらの画像では品番は、クラリオンの「GCX712」。
装着しているカーナビは純正品か社外品か
愛車に装着されているカーナビが純正品なのか社外品なのかを確認する必要があります。
それによってこれから揃えなければならない部品が変わってくるからです。見分け方は、様々ですがナビ自体にカーメーカーのロゴが入っているか、オーディオメーカーのロゴが入っているか。
オープニング画面の画像が、カーメーカーかオーディオメーカーか。一番確実なのは、ナビの品番がナビ正面の端の方に記載があるので、品番を検索すると判明します。純正ナビの検索には、以下のページがとても便利です。メーカーナビかディーラーナビか判別できます。
ナビには、社外ナビ・メーカー純正・ディーラー純正と3種類に分かれますので、愛車に装着されているカーナビをまず、確認下さい。新車でクルマを購入されている方は、購入したディーラーでも確認できます。
カメラ入力・外部入力端子(AUX)
カメラ入力・外部入力端子(AUX)があるか無いかによっても必要なものが変わってきます。社外ナビならメーカーサイトで確認できます。純正ナビは品番を検索して調べるか、以下のページで確認ができます。
すぐにナビの脱着が可能であれば、ナビの裏側をみたら「CAMERA IN」「カメラ IN」と記載があり、配線が出ているかコネクターが刺さる箇所があります。これがあれば大丈夫です。
バックカメラの画像を映すモニター
現在、装着されているカーナビにカメラ入力や外部入力(AUX)ある場合は、カメラ画像をカーナビに映すことが可能です。もちろん、バックギア連動ですのでシフトを「R」に入れた時に、画面がバックカメラの後方映像が映ります。
もし、装着されているカーナビにカメラ入力、外部入力端子(AUX)が無い場合や、そもそもカーナビが付いてない場合は、別のモニターに接続する方法になります。
オンダッシュモニター
ダッシュボードに取り付けるタイプで一般的なモニターです。アタッチメントを変えるとヒーターの風が出てくる部分(通風口)にも取り付けられます。
モニターの大きさも色々あり、ワンセグやナビが内臓されているタイプもあります。
ルームミラータイプモニター
フロントガラス上部にあるルームモニターに取り付けるタイプ。
画像が映っていない時は、普通に鏡になりルームミラーとして使用できます。カメラ映像と鏡部分が半分半分になっているタイプもあります。
バックカメラとナビ・モニターに接続する
カメラ入力や外部入力端子(AUX)とカメラの映像配線を繋ぐ必要があります。
その為には、カーナビ側に専用のハーネス(配線)が必要です。既に標準で付いている場合もありますが、殆どの場合は専用ハーネス(配線)を別途購入しまければなりません。
社外品ナビの場合は、メーカーサイトで適合するハーネス(配線)を確認できます。純正ナビは、上記リンクサイトなどから適合を調べることが可能です。
別モニターにカメラ画像を映す場合、カメラ入力は標準で付いてますのでモニターだけ購入すれば大丈夫です。他に外部入力も付いているのでDVDプレーヤーなどからの映像も楽しむことができます。
バックカメラ・モニターを取り付ける前に
必要なものを揃える
まずは、バックカメラ本体。バックカメラにも色々種類があります。
- 30万画素程度の比較的安価な一般的なタイプ。1万円以下
- 高視野角(水平145度)の広い視野をカバーするタイプ。1万~1.5万円
- マルチ/ワイドビュー。水平195度を映し、上空からクルマを見ているような画像も可能。取り付けが若干面倒。1.5万~2万円
- バック映像にガイドラインが表示され、障害物との距離がわかるタイプ。1万~1.5万円
- 取り付けの際に、ナンバーのボルトの穴を利用するタイプのため、クルマに穴を空けなくて良いタイプ。1万~1.5万円
予算や機能でお好みのタイプが選べます。全体的に黒色が多いですが、最近では車体色にあわせたカラーバリエーションがあるタイプもあります。軽自動車の黄色ナンバーに合わせて黄色いカメラがあるタイプもあります。
- 専用ハーネス(配線)
- タイラップ(結束バンド)
- ビニールテープ
- 配線コネコター
- ペンチ・ニッパー
- ドライバー
- クリップリムーバー(これ大事)
- ラチェット一式
- 針金(配線通しワイヤー)
- カッター
- カーナビの脱着方法(下記サイトから確認)
出来れば検電テスターがあれば良いが、下記サイトからも結線配線の確認可能。
必要なものと道具はあらかじめ揃えておかないと後で面倒だったり時間がかかってしまいますので、代用できるものがあればそれでも構わないので、出来るだけ揃えておきます。
完成をイメージする
予め、バックカメラの位置。モニターの位置を決めて、後ろから前まで配線を通していくルートも決める。イメージしておくことで必要なものや道具が必然と把握できるので作業がしやすくなります。
取り付け作業に進む
取り付け手順
バックカメラ・モニターを取り付ける際に順番を決め、作業をします。
バックカメラを取り付ける
バックドアの内張りを外す。出来るだけ穴は空けたくないのでリアガーニッシュ(ナンバー上の取手が付いてる部分)などの隙間を利用して配線を通す。(最悪ドリルで穴を空ける)
バックカメラ側のバック信号線をバックランプから配線コネコターで結線する。(注・常時電源ではなく、ブレーキを踏んだ時に12Vが流れる配線)。
コレを確実に結線しなければ、シフトを「R」にしても、モニターがバックカメラの後方映像に切り替わりません。
マイナス線(アース)をしっかり結線します。
配線を車内に引き込む。引き込む際にバックドアを開けるとボディとバックドアを繋ぐゴムのじゃばらのようなものがあります。それを外すと中に配線が通ってます。針金などを使って同じ様に配線を通し、車内に引き込む。この時、針金で他の配線を傷つけないように気をつけて下さい。
フロントまで配線を引き込む
リア助手席側の内張り、ドアステップ、ピラーカバー、助手席のドアステップ、フロントピラーカバーを外す。外した内張りの内部に丁寧に後ろからタイラップやビニールテープを使って前まで引き込んでくる。
ナビ、グローブボックス等を取り外す
(別モニターの場合は、モニター取付予定の場所まで、配線を通せるように内張りを外す)
ナビまたはモニターに引き込んできた配線を繋げる。映像配線は抜けやすいのでビニールテープで巻いておくと良いでしょう。
その状態でバックカメラが正常に映るかテストします。正常に映らない場合は、結線不良が多いので確認する。(マイナス・アースの場合が多い)また、ナビ側の設定をしなければならない機種がありますので、結線に間違いなく問題がなく映らない場合は設定して下さい。メーカーサイトにて確認できます。
バックカメラ・ナビ・モニターを付ける
今度は、フロント側から作業します。外したナビを元の場所に戻す。別モニターの場合は、取り付け位置に両面テープなどで固定する。配線の長さを調節しながらパネル類を元に戻していきます。
引き込んできた逆の要領で内張りも元に戻していく。
バックカメラの取り付け位置をモニターで確認して固定する。配線を通す際に穴を空けた場合は、内側からコーキングすること。最後に配線の長さを調節してバックドアパネルを戻す。これで出来上がり!
冬など気温が低い時期などは、力任せに内張りやクリップを外そうとすると簡単に割れてしまいますのでご注意下さい。
自分で取り付けるのって面倒なのでは…
細々と書きましたが、実際に作業してみると案外簡単です。機械を解体して修理する訳ではなく、外して戻すだけの作業が殆どです。
もっとも注意する点は
- 事前に必要な情報、部品に道具を揃えておく
- 完成予定をイメージして作業手順を先に決める
- 内張りの脱着、配線の引き回しは丁寧に
これが出来ていれば、無駄な時間や労力をかけず効率よく作業ができるのでイライラすることもないので内張りを壊すこともありません。行き当たりバッタリで作業すると何倍も時間がかかり最後は嫌になってしまいます。
バックカメラ・モニターの取り付けが出来たら、DVDプレーヤーなどの取り付けも要領は同じなので出来るはずです。リアにフリップダウンのモニターやヘッドレストモニターの増設も可能になります。
これは筆者が50エルグランドをツインモニター仕様にしたものです。
上達してくれば、フロントカメラ、サイドカメラなども増設して通常はフロントとサイドを切り替えて映像を映して、シフトを「R」バックに入れると後方の映像に切り替わるなども出来て更に利便性と安全性を高められます。
注意事項をきちんと把握していれば、難しい作業では決してないので、是非一度参考にして頂きご自身で作業してみて下さい!
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