後遺障害が認定されるまでの期間はどれくらい?

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後遺障害が認定されるまでの期間はどれくらい?後遺障害でることを申請し、認定されるまでには、どれぐらいの期間が必要なのでしょうか。
今回は、「後遺障害」が何のことか分からない人でも最初から分かりやすく解説していきたいと思います。

後遺症と後遺障害の違いについて

後遺障害の認定申請をする前に、基礎知識として知っておいてほしいことがあります。

それは、「後遺症」と「後遺障害」とでは、具体的にどのような違いがあるのかについてです。後遺症と後遺障害は、言い方が違うだけで同じ意味なのではないのですか?という人もいるでしょう。

実は、「後遺障害」は「後遺症」のうち等級認定されたものが、そのような呼び方で呼ばれているのです。

後遺障害と6つの認定条件について

後遺障害の認定条件というものが、6つありますのでご紹介させていただきます。

交通事故によって受傷した精神的・身体的な「傷害※1」が将来においても「回復の見込めない状態となり※2

交通事故とその症状固定状態との間に「相当因果関係※3」が認められ、その存在が医学的に認められる(証明できる、説明できる)もので、労働能力の喪失(または低下)を伴い、その程度が自賠法施行令の等級に該当するものという6つの認定条件によって定義されています。

※1 ケガ→手が正常に動かなくなってしまった。片方の足が事故により、動かない状態となってしまった。
※2 症状固定→身体的な傷害が回復する確率が非常に低い
※3 実際に、発生した事故と事故後に発症したケガには、関係性があるということ。

後遺障害の申請の種類

次に、後遺障害の申請を行う人が、どのような種類の申請を行うのかについて解説していきます。後遺障害の申請方法は、大きく分けて2つ存在します。

  • 事前認定: 被害者ではなくて、保険会社が主体となり後遺障害の申請を行う方法
  • 被害者請求: 事前認定とは違い、被害者が主体となって後遺障害の申請を行う方法

後遺障害の申請を行う場合、ほとんどの人が事前認定を行っています。しかし、この方法が一般的な申請を方法というわけではありません。

ではなぜ、事前認定の方が多くなる傾向にあるのかというと、両者の違いを理解しておらず、「任意保険会社」に言われた通りに指示に従っているということがあるのです。

事前認定は、任意保険会社が主体となりますので、後遺障害申請に必要な資料を作成してくれますし、自賠責保険の申請も行ってくれます。

事前認定と被害者請求で準備する書類関係

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後遺障害として申請する場合、必要書類を整えたうえで正しい方法で申請を行わなければなりません。

事前認定で必要となる申請書類

まず、事前認定をする際、必要となる申請書類について解説していきたいと思います。

事前認定で必要な書類を集める場合、病院で「後遺障害申請書」の作成依頼を出さなければなりません。そのあと、保険担当者に提出を行います。提出した資料をもとに、保険会社は、申請準備を始めるのです。

その書類をもとにして、通院を行っている病院からレントゲン画像を入手できるように手配します。

状況によりますが、顧問医への意見照会の手続きを行う可能性があります。この過程を見れば分かるように、事前認定を利用して後遺障害であることを申請するには、非常に時間がかかります。

「任意保険会社」が、すぐに仕事を行うことができれば良いのですが、任意保険会社も様々な業務を行っています。

保険担当者も今すぐに対応できるかと言われたら、簡単に対応することができない可能性があります。

保険会社が書類の準備に関する手続きを行いますので、現在どのような手続きを行っているのかを知ることはできません。

事前認定を利用すれば、長い時間が必要となることは理解しておきましょう。

被害者請求で必要となる申請書類

事前認定では、保険会社が主体となり、申請書類の準備などを行ってくれましたが、被害者請求の場合、自分で手続きを行わなければなりません。

事前認定であれば、どのような手続きを、どのように進めているのかということを理解することなく、後遺障害の申請を行っていたかもしれません。

しかし、被害者請求では、自分で申請手続きを行いますので、どのような申請準備をすれば良いのかを、自分が理解できます。

この説明を見れば、被害者請求というのは、自分ですべて手続きを行うのだと思ってしまう人もいるでしょう。しかし、被害者請求でありながら他の人に申請書類の準備を依頼する方法というのがあります。

それは、弁護士に後遺障害認定の申請書類の準備を依頼するという方法です。

弁護士に資料収集の依頼をすると、被害者請求ということで手続きの管理が自分にあるにもかかわらず、弁護士に手続きを依頼することになります。

自分が申請書類の収集などを行わない分、作業を進めるための時間が必要となります。

【事前認定と被害者請求の必要な時間のまとめ表】

事前認定 被害者請求
申請までの必要期間 保険会社が主体となるため、申請書類の準備に時間が必要となる 被害者が自分で資料請求をする場合と依頼した弁護士が資料請求をするために時間が必要
申請受付までの認定期間 自賠責による損害調査を行うための期間 自賠責による損害調査を行うための期間

後遺障害が申請されるまでの期間について

後遺障害認定について基本的なところから解説していきましたが、後遺障害認定が申請されるまでの期間について解説していきたいと思います。

基本的に、あなたが行う書類申請の仕方によって、申請期間というものは変化してきます。

例えば、弁護士を利用する場合、依頼をした弁護士の仕事の仕方によっては、早く申請することも遅くなることも考えられるということです。

後遺障害認定の申請を行うためには、必要な申請書類を集めなければなりません。

レントゲン画像を入手するためには病院に行く必要があります。レントゲン画像も病院によって入手方法が様々で、どうしても時間が必要となってしまうのです。

他にも、後遺障害かどうか判断が難しい場合は、事前認定や被害者請求であったとしても、主治医の人や他の医師に対して、専門的な意見を追加で求めなければなりません。

専門的な意見を追加で求めるということは、それだけ時間が必要となるのです。

これだけの情報を集めるためには、通院している病院の数がどれぐらいあるのか、後遺障害の存在というものが本当に事実なのか、高次脳機能障害や神経症状など判断が難しい状況なのかによって、申請書類の収集に必要な時間が変化するのです。

【後遺障害が申請されるまでの期間のまとめ表】

後遺障害であることは間違いない 後遺障害なのか判断するのが難しい
病院が1つの場合  申請に必要な期間が短い  申請までに必要な期間がやや長い
病院が2つ以上の場合  申請に必要な期間がやや長い  申請までに必要な期間が長い

後遺障害の申請を受け付けてから認定されるまでの期間について

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先ほどは、後遺障害認定の申請を行うまでの期間について解説しましたが、次は、後遺障害認定の受け付けをしてから認定されるまでの期間について解説していきたいと思います。

後遺障害を認定するための申請を受け付けたあと、保険会社によって行われる事前認定や被害者が主体となって行われる被害者請求であったとしても、自賠責保険会社が行う受け付けから後遺障害認定までの期間というものは、大体ですが決まっており、目安が存在します。

自賠責保険会社は、後遺障害の申請を受け付け、その後、第3者機関である「損害保険料率算出機構」に後遺障害の認定を含んでいるすべての損害調査というものを依頼するのです。

後遺障害事案のデータをもとにして、認定結果がどれぐらいの期間で出るのかについて、ご紹介します。

認定結果が1ヶ月以内で出る事案というものは、85.2%を占めています。

1ヶ月~2ヶ月で審査結果が出る事案というものは、7.6%だと言われています。つまり、このデータから考えれば、通常の後遺障害事案であれば、どれだけ期間が長かったとしても、2ヶ月以内には9割以上の認定結果が出ていることになります。

後遺障害の認定結果を早く出したいのでしたら、書類に不備がないようにしましょう。書類に不備があると、再度書類を集めて追加しなければなりません。

認定結果を早く出したいというのであれば、自分が主体となる被害者請求の手続きを行い、申請に必要な書類をそろえて認定申請を行っていきましょう。

【後遺障害の申請を受け付けてから認定されるまでの期間のまとめ表】

後遺障害と認定までの期間 割合について
 1か月以内の場合  85.2%
 1か月~2か月の場合  7.6%
 2か月~3か月の場合  3.7%
 3か月を超える場合  3.5%

※ こちらのデータは、損害保険料率算出機構が提供している平成25年度の後遺障害事案の損害調査で必要な期間の統計データを参考にしています。

後遺障害が認定されるまでの期間のまとめ

後遺障害認定に関して、全体的に説明させていただきましたが、後遺障害が認定されるまで、どれぐらいの期間が必要なのか理解できましたでしょうか。

損害保険料率算出機構のデータを参考にすれば、遅くても2ヶ月あれば、申請認定がおりることが分かりました。

少しでも申請認定を早く受けたいのでしたら、被害者請求によって、自分で資料を集めて申請することで、早く後遺障害の申請認定を受けることができますよ。
交通事故の後遺障害認定までにかかる期間 【交通事故完全ガイド】
コチラのサイトでも書かれているように後遺障害認定や交通事故のの示談や慰謝料については弁護士にも相談した方がいいと思われます。

 

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